下臼の画像です。溝が切られていて8個の枠に分かれているのがわかりますでしょうか!この枠は地域により様々です。作業工程は 上から注いだ碾茶は上臼の回転に合わせて芯木に沿いながら下に落ちていきます。落下する際、上臼の穴と芯木のすき間を碾茶が通りながら碾茶を剝がすように細かくなっていきます。
芯木と上臼のすき間を確保する微妙な技術が出来上がりの抹茶の質を大きく左右します。製作者の腕の見せ所です。なお芯木は摩擦により消耗しますので経年劣化とともに交換します。
この茶臼の下臼のサイズは直径38センチ、重量約15kgです。
臼のサイズはおおよそ決まっています。
現在 多くの茶工場で使用されている電動で動かす茶臼は ほとんどが直径 尺一寸といわれる33センチで、重量が25kgほどです。時折 45センチの茶臼もあります。
茶臼が小さく軽いと出来上がりの抹茶の粒子は荒くなり点てにくくのど越しが悪い抹茶になり、逆に茶臼が大きすぎると出来上がりの抹茶の粒子は細かくなりすぎ 色が白くなり、ダマになりやすい抹茶になります。